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ミュージアム アーン デ ストローム (MAS)、アントワープ (ベルギー)

『ダズリング ディザイア』展

会期:2017年10月18日から2018年1月14日まで

550年以上前からダイヤモンドの中心地であり続けるアントワープの「ダイヤモンド年」を記念しMASが開催する展覧会に「カルティエ コレクション」の作品が展示されました。この『ダズリング ディザイア』展は、いかに欧米社会がこの素晴らしい宝石を評価し表現するのかを、心理学をベースにした民族誌学的見地から考察されました。ダイヤモンドは、世界中でもっとも貴重とされる数多くのオブジェを飾り、権力や権威、富に対する人間の欲望を示しています。

この文化的考察において、「カルティエ コレクション」の最も重要な作品のひとつである、ベルギーのエリザベート王妃が身に着けていたティアラが展示されました。歴史的なジュエリーやコンテンポラリー作品と並んで展示されたこのティアラは、ジュエリーのもつパワーを見事に具現化した作品であり、後に英国王エドワード7世となるプリンス オブ ウェールズが、カルティエを「王の宝石商、宝石商の王」と称した有名な言葉に通ずるものです。また同展覧会には、メゾンの創業初期に制作されたスター ブローチも展示されました。

Dazzling Desire exhibition