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紙および包装

カルティエはそのコーポレート・レスポンシビリティ・ポリシーに基づき、わが社で製造される製品の制作や包装に使用される素材を、責任ある方法で調達しています。

紙および印刷物

カルティエでは、TCF紙やECF紙といった無塩素漂白パルプを使用するほか、環境に優しく、社会的利益にかない、経済的に実行可能な方法で管理を行う森林の木材で生産された紙を使用しています。

わが社では、責任ある管理を行う森林で産出され、CoC(加工流通過程の管理)認証を受けた材料を、組織的に調達することをポリシーとしています。

包装

カルティエは、すべての製品の包装に使われる、カルティエを象徴するレッドバッグとレッドボックスについて、専門企業に徹底的なライフサイクルアセスメントを依頼しました。アセスメントの対象としてレッドバッグとレッドボックスを選んだ理由は、この2つの梱包材はカルティエ ブティック全店舗でウォッチやジュエリー、アクセサリーの包装に使用されており、ブランドを象徴するものであるためです。

ライフサイクルアセスメントとは、原材料の使用から生産・輸送プロセスに至るまで、各段階の詳細な情報収集を行い、環境への影響を評価するものです。

こうした評価は、環境改善の可能性のある分野に焦点を当て、購買チームが納入業者と協力し、代替材料として別の持続可能な繊維材料を模索するきっかけとなりました。

カルティエ全店舗のレッドバッグには、FSC(森林管理協議会)もしくはPEFC森林認証プログラムの認証を受けた紙が使用されています。

また、カルティエ レッドボックスの蓋や表面材には2009年末以降、環境に優しい素材を使用し、溶媒や樹脂を使わないコーティング材が使われています。レッドボックスの蓋には、FSC認証を受けた、PCW(使用済み廃棄物)を50%含む再生紙を使用しています。

繊維製品

カルティエは環境管理に関するコミットメントの一環として、希少材料や紙だけでなく、繊維製品も対象とした資源・材料分析を行っています。

こうした方針に基づき、アフターサービス用の包装(ジュエリー、時計、アクセサリーを入れるレッドポーチ)についても詳細分析を実施しました。2011年以降、カルティエのレッドポーチには、エコテックス規格100に合格し認証を受けた素材が使用されています。

エコテックス国際共同体は、欧州と日本、合わせて15の著名な繊維の研究所と試験機関で構成された同盟で、世界の50カ国を超える国々に代理機関と窓口を設けています。

エコテックス規格100は、繊維の全加工段階での原料、半製品、最終製品に適用される、世界的に統一された試験・認証システムです。製品に有害物質が含まれていないことを保証するため、100以上の試験項目に基づく分析試験が実施されます。

カルティエは2013年より、すべてのブティックで、エコテックス規格100の認証を受けた繊維素材を使用したスタッフ ユニフォームを導入しています。カルティエは、社会的責任に対するアプローチの一環として繊維製品の専門家に分析を依頼し、更なる取り組みを推進することは当然の責任であると考えています。