戻る

“4C”について

カルティエ ダイヤモンドは、きわめて厳格な選別過程を経て選別されます。

まず、判断に客観性と信頼性を与えるため、カルティエは独立した国際認定機関であるGIA(アメリカ宝石学会)にダイヤモンドのグレーディングを委ね、そこで認定されたダイヤモンドだけを選別対象としています。

ダイヤモンドの評価基準として一般的に最も知られる“4C”(カラット、カラー、クラリティ、カット)の基準により、稀少性の高いダイヤモンドのみが予め選ばれます。 それらのダイヤモンドはその後、カルティエの定める最終的な選別過程へと進むのです。

カラット

ダイヤモンドの重さの単位であるカラットは、かつてダイヤモンドの重さを計るために使われたイナゴマメ(カロブ)の実に由来します。

ダイヤモンドの重さはその価格を左右する最も重要な要素です。1カラットは0.20グラムに相当します。 カルティエでは、台座に応じて、非常に幅広いカラット数のダイヤモンドをご用意しております*。

*ソリテール ダイヤモンドは、0.18カラット以上のものにグレーディングレポートが付きます。

クラリティ/透明度

内包物(インクルージョン)とはダイヤモンドの内部に自然に存在する不純物で、ダイヤモンドの品質に影響を及ぼします。
ダイヤモンドのクラリティは、内包物の数とその大きさ、位置により決まります。
GIAが定めたクラリティの等級表では、FL(インターナリー・フローレス=10倍に拡大しても内包物がない)から、I3(インクルーデッド=肉眼で内包物が見える)までのグレードでダイヤモンドが格付けされています。

カルティエはIFからVS2のダイヤモンドだけを選別するため、肉眼では内包物が認められない極めて高いクラリティを呈する石だけが使われています。

*このカタログに掲載されるダイヤモンドの選別方法、ならびに“4C”によるクオリティの保証は、0.18カラット以上のラウンドダイヤモンドにのみ適用されるものです。

カラー

ダイヤモンドは、限りなく無色に近いほど価値が高いとされています。

GIAは、ダイヤモンドのカラーをDからZまでのアルファベット順(“エクセプショナル ホワイト”のDから、“ティンテッド カラー”のZまで)に等級付けしています。

カルティエでは、DからHのグレード内にある無色のダイヤモンドのみを採用しています。カルティエのダイヤモンドには、蛍光性のない(None)、または蛍光性の非常に弱い(Faint)ダイヤモンドのみが選ばれているのです。 

カット

4Cの中で最も重要といえる基準は、ダイヤモンドに施されるカットです。その対称性とバランスが決定的要素となるカットは、ダイヤモンドの美しさに大きな影響を与えます。カルティエがセンターストーンに使用する0.30カラット以上のブリリアントカット ダイヤモンドは、GIAの定める“Very Good”から“Excellent”*のグレードを与えられたもので、最大限の光沢と独特の輝きを帯びています。

カルティエ ダイヤモンド エキスパートはブリリアントカット ダイヤモンドのカット評価において、4Cの基準以外に幾つかの項目を加えています。
* 0.23カラット以上のダイヤモンドに関しては、テーブルは56%から63%のもの。* 全体の深さは58%から63%のもの(キューレットは含めない)。* ガードル厚:“slightly thick”から“thick”まで。                         
* センターストーンに使用される0.3カラット未満のブリリアントカット ダイヤモンドおよびファンシーカット ダイヤモンドは、GIAの定める“Good”から“Excellent”の間のグレードのうち、カルティエの基準を満たしたものです。

ダイヤモンド エキスパート

“4C”はダイヤモンドの稀少性の指標であって、その美しさを決定するものではありません。
実際、“4C”の基準を満たすダイヤモンドの多くが、カルティエの定める選別基準に満たないのです。このような理由から、ダイヤモンド エキスパートがひとつひとつのダイヤモンドを検査します。 彼らは、カルティエにおいて、唯一、カルティエ ダイヤモンドを選別する権限と能力を有する専門家です。

メゾンにおいて、この専門家たちは、独立したチームを形成しています。彼らは技術面における専門知識を有しているだけでなく、カルティエ ダイヤモンドの選別基準を完璧に掌握しています。彼らのこうした能力は、長年に培われた経験、感性、メゾンの卓越性への理解により養われたものです。その稀少な才能と優れた識別力だけが、カルティエ ジュエリーとしてふさわしいダイヤモンドを選び出せるのです。

0.10カラットのダイヤモンドからより大きなダイヤモンドまで、カルティエ ダイヤモンド エキスパートはひとつひとつの石を吟味し、カルティエの美の基準を満たすものだけを選び出します。

まず、ダイヤモンドの全体のプロポーション、構造、ファセットの均整を検査し、総合的な評価を下します。その後、カット、輝き、光の反射についての完成度を慎重に検証します。カルティエ ダイヤモンドは、光沢、輝き、きらめきの中に完璧な調和を有し、光を最大限に反射させるものでなくてはなりません。無色からニュアンスのある透明色まで、バリエーションのあるその独特な色は、ダイヤモンドの輝きに生命を吹き込んでいます。

カルティエ ダイヤモンド エキスパートは、調和の取れたプロポーションと比類なき魅力に溢れたダイヤモンドの中に、カルティエだけの美しさを見出すのです。