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プラチナ

プラチナとダイヤモンドは、互いにそれぞれの最も優れた特性で補い合い、完璧な調和を奏でます。 プラチナの輝き、軽やかさ、耐久性は、ダイヤモンドの純粋さ、煌めき、感情と結びつき、比類ない繊細さと優美さを備えた、たぐい稀なジュエリーとして結晶します。

19世紀末、この素晴らしい組合せを先駆的に採用したルイ・カルティエによって、この二つの高貴な素材は理想のパートナーとなったのです。

ダイヤモンドの最高のパートナー

プラチナは、数々の優れた特性を備えた貴金属です。他の金属をほんの5%(ゴールドの場合は25%)加えるだけで、永遠に衰えることの無い純白の輝きが生まれます。プラチナは密度が高く、硬さはゴールドに勝ります。 ゆえに、摩耗することなく、セッティングされた宝石を安全に保持します。

しかしながら、最大の利点はその延性にあります。1グラムのプラチナをごく細い糸状に伸ばすと、2キロもの長さになります。

19世紀末より、カルティエは独自の優れたノウハウでプラチナを加工し、耐久性と軽やかさを併せ持つ繊細な台座の創作やセッティングに仕上げてきました。 それはまるで、ダイヤモンドの輝きを引き立てる、高貴で美しい金属製のレースのようです。

プラチナとカルティエ

1860年から、ルイ・カルティエはプラチナに関する最先端の研究に誰よりも強い関心を示しました。彼はいち早くこの金属を採用し、堅牢でありながら、ほとんど目に見えないほど繊細なプラチナ製の台座を創造し、ダイヤモンドを際立たせることに成功しました。
プラチナの存在が目立たないために、ダイヤモンドの魅力は最大限に引き出され、永遠に輝きつづけます。プラチナの繊細さによって、ルイ・カルティエが「刺繍」モチーフと名付けた軽やかな構造を持つ芸術的ジュエリー作品の数々が誕生しました。こうした先駆性から、ルイ・カルティエは「王の宝石商、宝石商の王」と称えられました。

初めてプラチナを使用したカルティエは、多数のジュエリー作品でプラチナとダイヤモンドを組み合わせ、その特性を世界に広める役割を果たしました。その始まりは、プラチナだけが持つピュアな特性と、ダイヤモンドに託されたこのうえなく貴い想いが重なり合う、ソリテール リングとウェディング リングだったのです。

以来、カルティエは独自の自由な創造性とエレガンス、そして豊かな発想を基に、プラチナとダイヤモンドの作品を作りつづけています。