守り、受け継ぐというカルティエの使命

『Here We Are ! Women in Design 1900 – Today(Here We Are! 1900年から今日までのデザイン界の女性たち)』展をヴィトラ デザイン ミュージアムで開催

カルティエは、2021年9月29日から2022年3月6日まで、ドイツのヴァイル アム ラインにあるヴィトラ デザイン ミュージアムで他の国際機関を先駆けて開催された『Here We Are ! Women in Design 1900 – Today(Here We Are! 1900年から今日までのデザイン界の女性たち)』展を支援しました。女性デザイナーの軌跡に焦点を当てた本展では、1933年から1970年までカルティエのクリエイティブディレクターを務めたジャンヌ・トゥーサンも取り上げられ、「カルティエ コレクション」から厳選された18点の作品を通して、彼女の軌跡をたどりました。

パリ装飾芸術美術館のネックレスの修復

『Cartier and Islamic Art: In Search of Modernity(カルティエとイスラム芸術、モダニティの源流へ)』展の一環として、カルティエは2019年に、18世紀~19世紀にインドで制作されたネックレスの修復に携わりました。現在パリ装飾美術館のコレクションとして収蔵されているこのネックレスは、1913年にラペ通り13番地のカルティエ ブティックで東洋ジュエリーをテーマにメゾンが企画した展覧会で披露されたもので、今日までに見つかっている同展唯一の展示品です。メゾンの職人たちがハイジュエリーのアトリエで、再びパールに糸を通し、ペンダントチャームのうち、ひとつの連結システムをつくり直しました。

北京故宮博物院の6つの時計ムーブメントの修復

故宮博物院とカルティエ マニュファクチュールの双方の時計職人が交流と訪問を重ねた末に、2014年、故宮博物院が所蔵する時計のうち6点のムーブメントがメゾンと博物院の専門家によって修復されることとなりました。3年の準備期間を経て、カルティエ マニュファクチュールに6つのムーブメントが移送されて修復が始まり、2017年6月に、完全な状態を取り戻したムーブメントが故宮博物院に戻りました。この類のない画期的なコラボレーションは、文化遺産保護の好例として高く評価されています。