トゥッティフルッティ
トゥッティフルッティ
葉や蕾の形に、あるいはカボションやビーズに彫刻されたサファイア、ルビー、エメラルドを使ったトゥッティフルッティのクリエイションは、1世紀も前からカルティエスタイルの象徴であり続けています。インドから着想を得たトゥッティフルッティの影響は、ボリューム、カラー、フォルムを追求するカルティエの中で、これまで以上に強く息づいています。
歴史的アイテム
トゥッティフルッティ ブレスレット、カルティエ パリ、1925年
カルティエ コレクション
1920年代から、彫刻細工が施された宝石が、豪華なデザインに組み込まれるようになりました。この時まで、このような宝石は単独でセッティングされ、メゾンのアーカイヴでは“葉形装飾”と表現されていました。プラチナを土台にしたこのジュエリーでは、ダイヤモンド、サファイア、エメラルド、ルビーが葉や果実のような模様を形成し、オニキスやブラックエナメルがアクセントとして添えられています。
現代のクリエイション
マハラジャ ネックレス、 2020年
この作品では、コロンビアの鉱山で採掘された43.73カラットの六角形のエメラルドと86.96カラットの2つのエメラルドが、デザインの方向性を決めています。そこに19個の宝石で構成された、ハイジュエリーでは極めて稀な“房”形のペンダントが加わります。大胆なデザインを厳格につくり上げたジュエリーは、8つの異なる着け方が可能です。視線も心も惑わせるジュエリーなのです。