『Cartier in Motion』展

『カルティエ イン モーション』展
ロンドン、デザイン ミュージアム
2017年5月25日から7月28日まで開催された『Cartier in Motion(カルティエ イン モーション)』展では、デザインという切り口からカルティエの創造性に焦点が当てられました。同展は建築家ノーマン・フォスターがキュレーターを務めました。
カルティエのウォッチメイキングとモダンな腕時計の発明の歴史を語るにあたり、フォスターは、20世紀初頭の社会の大転換が重要な役割を果たしたことに着目しました。この展覧会では当時の、激変する芸術、建築、旅行、そしてライフスタイルに、新しい世界の輪郭を垣間見ることができました。
170点の展示品には、「カルティエ コレクション」の作品の他に、モナコ公国コレクション、ル ブルジェ空港の航空宇宙博物館、ニューヨークのロックフェラーセンターから貸与された作品が含まれています。またカルティエ アーカイヴから発見されたスクラップブックの抜粋を通して、鑑賞者は展示品の背後にあるデザイナーたちによる制作工程に思いを巡らせました。
展覧会は、次の6つのメインテーマで構成されました。
- パリの進化とカルティエ独自のフォルムへの影響
- ルイ・カルティエとサントス=デュモンを始めとする時代の先駆者との交流
- 現代の腕時計の誕生
- 戦後の豪奢なライフスタイルに合わせてデザインされた日常と洗練のアクセサリー
- カルティエの時計デザインの進化
- ミステリークロックとスケルトンムーブメントに見るカルティエのクラフツマンシップ