「ローズ」クリップブローチ、1938年

「ローズ」クリップブローチ、1938年
カルティエ コレクション

立体的につくられた真の彫刻作品であるこのジュエリーは、ラウンド、オールド、バゲット、シングルなどさまざまなカットのダイヤモンドを組み合わせる、メゾンの卓越した技量を証明しています。このジュエリーは、1930年代終わりに、カルティエがプラチナの台座に自然主義のモチーフを表現した時代を最も良く象徴する作品のひとつです。当時カルティエは、リアリズムから詩的な距離をおく方法を心得ていました。