卓越を生み出すサヴォアフェール
卓越を生み出すサヴォアフェール
カルティエにおいて、“サヴォアフェール”という言葉で重要なのは、これが2つの言葉の結合であるということ。アイディアと制作、創造性と専門性、そしてスタイルと芸術的技術といった、異なる存在を1つに結びつけているのです。これは、クリエイターと職人との間にある対話や連携といった協力精神を象徴しています。控えめでありながら常にクリエイションの中心にあるカルティエのサヴォアフェールは、飽くなき美の追求によって絶えず刷新をくり返しながら、未開拓の領域へ道を切り拓いています。
彫刻技術とリアリズム
動物や植物のモチーフは、ワックスを使用し、彫刻職人の手作業によってつくられます。職人の才能と感性、緻密な手作業が、写実的な表現を生み出すこのステップは、デザイナーと専門のジュエリー職人の密接な協力によって進められます。彼らはモチーフの動きを生き生きと表現することに最も力を注いでいます。
動きとそのメカニズムをつくり出す創造性
カルティエは、アールデコの到来に先駆けてプラチナをジュエリーに採用した時から、モダンスタイルを探求し続けてきたパイオニアです。現在あらゆるクリエイションの中核にあるのはこの創造性であり、メゾンの作品そのものが、卓越した創造性をもっともよく物語っています。
カルティエは、緻密な構造をクリエイションに取り込むことで、動きを生み出すメカニズムの可能性の領域を切り拓いてきました。
熟練職人から学生へ、受け継がれるセンス
サヴォアフェールの伝達と継承に注力するカルティエは、絶えず新たな能力を開発し続けています。2002年に創設された、パリのカルティエ ジュエリー インスティテュートでは、従業員に対し継続教育を提供しています。ハイジュエリーのアトリエでは、技術や革新を共有するため、インスティテュートと日々連携をとっています。そうしてハードストーンや高貴な素材に彫刻を施すグリプティックの技術など、希少な職人技を守り続けているのです。カルティエは150年以上にわたり、パリのHaute Ecole de Joaillerie(ジュエリー高等学校)のパートナーを務め、2019年からは、「メートルダールとその子弟のアトリエ協会(l'Association des Maîtres d'Arts et de leurs Élèves)」の主要スポンサーとして名を連ねています。
スペシャルオーダー ほかでは味わえない体験
カルティエにとって、スペシャルオーダーは、お客様に格別な体験をご提供する機会です。ストーンやモチーフに対するご要望、あるいはアドバイスをお求めの場合にも、深く親密な対話と積極的な意見交換によって、共通のビジョンが構築されていきます。メゾンのスタイルと専門知識だけでなく、ありとあらゆるサヴォアフェールを結集して制作するスペシャルオーダーは、デッサンからストーンの選択、研磨仕上げに至るまで、メゾンが創作するすべての作品と同じ厳格さで仕上げられます。