幾何学模様とコントラスト

幾何学模様とコントラスト

カルティエ スタイルの中でもとりわけ強力なシンボルと言えるのが、幾何学模様とコントラストです。フォルムとモチーフに関わる前者では、シンメトリーやアシンメトリー、平行性や遠近法という視点を取り入れ、後者では、カルティエが多用している色によるコントラストの力によって実現します。

幾何学模様:フォルム同士の作用

CTA Link

ブレスレット、2014年
カルティエ ロワイヤル

詳細を見る
CTA Link

オラクル ネックレス、2016年

詳細を見る

カラーコントラスト

レッドとブラック

レッドとブラックの調和は、幅広いニュアンスの中で解釈されています。コーラルの太陽のような色合い、ルベライトの明るく華やかな色、そしてルビーの強いレッドなど。一方、オニキスやラッカーのブラックは、輪郭やボリュームを際立たせ、影の効果を生み出し、作品にリズムをもたらします。

グリーンとブラック

1910年代に登場したグリーンとブラックの組み合わせは、ピュアなフォルムやシンプルなデザインの探求を通じて、ますます多用されるようになりました。強調したり、立体感を与えたり、あるいは奥行きを与えたりする力のあるオニキスは、アールデコ様式の主役のひとつとなりました。

レッド、グリーン、ブラック

グリーンとレッドは、カルティエのレパートリーでは頻繁にみられる組み合わせです。エメラルドやジェイドがコーラルやルビーと共演します。コントラストを生み出すのに、メゾンはそこにオニキス、ラッカー、あるいはブラックエナメルを加えます。それらは幾何学的なモチーフを強調し、遠近の感覚を刺激します。

ブルーとグリーン: ルイ・カルティエのパレット

メゾンのパイオニア精神のもっと先を見つめていたルイ・カルティエは、長年相性が悪いとされてきたブルーとグリーンの組み合わせに挑みました。彼が「ピーコックパターン」と名付けたカラーパレットは、今日ではメゾンの象徴的カラーとなっています。

カラー素材:ジャンヌ・トゥーサンのパレット

メゾンの象徴的な色の組み合わせに、カルティエはまた別の斬新なコンビネーションを提案します。1930年代、当時クリエイティブ ディレクターを務めていたジャンヌ・トゥーサンは、ファインストーンとプレシャスストーンを区別することなく組み合わせました。アメシスト、アクアマリン、シトリン、ペリドットが、ダイヤモンドやルビー、サファイア、エメラルドと一緒にジュエリーを装飾。異素材をミックスするというこの趣向は、メゾンを象徴するスタイルとして確立されています。