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グレース・ケリーとモナコ大公 レーニエ3世

歴史

1955年、カンヌ映画祭に名誉ゲストとして招待されたグレース・ケリーは、自らの人生がその後大きく変わることになろうとは思いもしなかったことでしょう。 モナコ宮殿で行われたフォトセッションの場で、彼女はレーニエ3世と出会います。女優と王子の偉大な恋物語が始まった瞬間でした。

1956年1月の婚約式当日、未来の大公妃の指には、その後生涯寄り添うこととなるカルティエのダイヤモンドが輝いていました。グレース・ケリーはこのリングをこよなく愛し、最後の出演作となったチャールズ・ウォルターズ監督の映画『上流社会』の中で、このリングを身に着けたいと自ら申し出たと伝えられています。
この映画のとあるシーン で、トレーシー・サマンサ・ロード役を演じるグレース・ケリーはベッドに横たわりながら、シーツでリングを楽しげに磨きます。
そのダイヤモンドの至高の輝きは、なんと美しかったことでしょう…

作品

婚約の記念として、モナコ大公 レーニエ3世は未来の大公妃に10.47カラットのエメラルドカットダイヤモンドが輝くリングを贈りました。

さらに、リングのオリジナリティを高めるため、プラチナを土台とする中央のダイヤモンドに寄り添うように、両側に2つのバゲットカット ダイヤモンドをあしらったのです。